田舎の民泊は儲かる?運営のポイントについて徹底解説

民宿を田舎で運用すると儲かると聞きますが、本当かどうか分からないものです。安い物件を安易に購入し、失敗したくないですよね。

この記事では田舎で民泊をするメリットや、儲からないと言われる理由を解説します。最後まで読むと田舎でも儲かる民泊運用のヒントが得られるため、ぜひ最後までお読みください。

目次

田舎で民泊をするメリット

田舎で民泊運用するメリットは、外国人受けがよく、空き家問題解消につながるからです。この章では外国人受けと、空き家問題解消についてそれぞれ解説します。

外国人受けがいい 

田舎で民泊運用をするメリットの1つが外国人受けがいい点です。訪日外国人の中には、すでに東京・大阪や京都など日本の主要都市を観光し、都市部だけではなく「日本ならではの田舎暮らし」に興味を持つ方がいるからです。

また、アニメやドラマで日本を知り、同じようなシチュエーションで宿泊したいと考える方もいます。

こうした背景を汲み取り、例えば鳥取県では農業・漁業体験などと組み合わせて民泊を提供している事例があります。このように、日本の文化を日本の田舎で体験したい外国人観光客の需要を満たすことができます。

空き家問題解消につながる

田舎の民泊運用の行政側のメリットが、空き家問題解消が期待できる点です。国土交通省の調査によると、実家を相続したものの、空き家のままになっているというケースがあります。

この空き家の一部を民泊にできれば、有効活用できると考えられています。さらに、最寄り駅から1キロメートル以内という物件もあり、民泊運用に活用できないかと期待が高まっています。

田舎の民泊運営で儲からないと言われる理由

 田舎の民泊運営で儲からないと言われる理由は主に以下の3つがあります。

  • 宿泊単価が低い傾向がある
  • 立地が悪く集客が難しい
  • 管理代行会社に丸投げしている

それぞれ順に解説します。

宿泊単価が低い傾向がある

田舎の民泊は、宿泊単価が低い傾向があります。例えば、観光シーズンがある田舎では、その時期しか宿泊客が見込めない場合があります。

また、土地や物件の値段がそもそも安く、宿泊価格を下げることが集客に繋がると価格崩壊が起きやすくなります。

田舎では宿泊単価が低い傾向があるため、民泊を行う目的や、どのような人に泊まりに来てほしいのかを考えてから運用することが大切です。

立地が悪く集客が難しい

そもそも田舎は立地が悪く、集客が難しいのが特徴です。特に山奥や離島ではその傾向が顕著でしょう。このような場合は、立地の悪さをカバーするコンセプトがないと民泊運用が厳しいです。

例えば、家族やシニア層に向けて、高級感を打ち出し、民泊滞在そのものに価値を見出すことや、自然をいかしたアクティビティをオプションで付けるといった工夫で予約を埋めることもできます。

田舎は立地が悪く、集客が難しいので「宿泊者が泊まりたいと思えるか」が鍵となります。

管理代行会社に丸投げしている

民泊運用を運用代行業者に委託する場合、委託先を誤ると大幅な損失を被ることがあります。大幅な損失になってしまうと、儲かるどころではありません。

悪質な運用代行業者を選んでしまうと、例えば物件を民泊と宿泊者をマッチングさせるwebサイトに掲載しただけで、あとは放置され集客が見込めません。

放置されたままでは、物件の魅力を伝える写真や適切な価格設定が行われず、宿泊者が確保されるかどうかは運任せになります。

さらに、依頼しているにもかかわらず、物件オーナー自身が宿泊者との連絡業務を行うという業者も存在します。

すると、業者に委託する意味が疑問視されます。このような状況を避けるためには、運用代行業者の評判やクチコミを確認することが重要です。

田舎の民泊で儲けるポイント

田舎の民泊で儲けるには4つのポイントがあります。

  • 宿泊客のターゲットを明確にする
  • 民泊のコンセプトを明確にする
  • コスト削減
  • 田舎特有のオプション体験

それぞれ順番に説明します。

ポイント1: ターゲット選定を明確にする 

ターゲット選定を明確にすると民泊を選んでもらえる確率が上がり、儲かる可能性があります。お客様が宿を選ぶように、民泊運用をする方もどのような客に来てほしいかを考えると選定しやすいです。

例えば、外国人観光客なのか、カップルや夫婦なのか、家族連れなのかなどです。これは人数面からも、考えることができます。カップルや夫婦であれば2人、家族連れなら4人などです。

ターゲット選定ができれば、部屋の広さや民泊のコンセプトを考えるヒントにもなります。宿泊需要を全部満たそうとせず、いくつかに特化して考えることが大切です。

ポイント2: 民泊施設のコンセプトを明確にする 

民泊施設のコンセプトを明確にすると儲けるヒントになります。具体的には、ターゲットが泊まりたくなるような部屋づくりをするという意味です。

例えば、小さいお子さんがくる宿であれば、キッズスペースや絵本などを用意します。また、大学生や友達同士で楽しむなら、フリードリンクやバーベキューセットの用意があると喜ばれます。

民泊施設のコンセプトを明確にし、コンセプトから外れるものは設置しない方が洗練された空間になり、全体の統一感にも繋がります。これは、リピーターや良い口コミに繋がるでしょう。

ポイント3: コスト削減をする 

民泊のコスト削減は儲けるためには必須といえます。例えば、民泊の物件選びや内装を決める際に、複数社で見積もりを取ることが大切です。

田舎は都会に比べて土地や建物の値段が安い傾向にありますが、お金をかけすぎると赤字になるリスクも上がります。

コストの回収は、宿泊料金にも反映されるため、コストをかけるところにはかけて、削減するところは削減することが望まれます。

ポイント4: 田舎でできるオプション体験

田舎でできるオプション体験があると、体験も滞在目的となるため稼働率が上がり、儲けやすくなります。

例えば海沿いの町なら漁業体験、農村地なら農作業体験など、その地域の人手不足が関わるような分野をマッチングさせると、自治体や地域の方から喜ばれます。

宿泊客も普段は経験できない体験ができるため満足度が上がります。農業と民泊の掛け合わせなどで今注目の分野であり、田舎の民泊で儲けるための1つの手段です。

田舎で民泊を行う際の注意点 

田舎で民泊を行う際の注意点は自治体の条例の確認と収支計画の見直しです。順番に解説します。

自治体条例を事前に確認する 

自治体条例を事前に確認することは民泊運用をする上で重要です。民泊運用にあたり、民泊新法が2018年から施行しましたが、法律に加えて独自ルールを設けている自治体があります。

例えば京都市では、民泊がある場所の近隣住民に向けた説明会の実施、東京都では、区により異なり、土日のみの運用などです。ルールが複雑で、分かりにくいことも多く、事前に保健所での相談を受け付けている自治体もあります。

民泊運用を予定される自治体+民泊で検索できるため、必ず確認してから運用するようにしましょう。

収支計画を見直す

田舎で民泊運用する場合、収支計画の見直しが重要です。土地や物件が割安で手に入る一方、修繕費が割高になったり、思わぬところで出費が出たりします。

収支計画を立て、見直さないと赤字となり経営が危ぶまれることもあるため、適宜見直しましょう。特に民泊運用直後は収支が安定しないことも多く、柔軟に対応することが大切です。

田舎で計画的な民泊運営を | まとめ

田舎で民泊を行いかつ儲けを狙う場合、ターゲット選定やコンセプトが重要になります。また、土地代や物件代が安く抑えられる一方、思わぬ出費が出る場合があるため、収支計画を立てて、計画的に運用しましょう。

目次